医薬品開発・統計解析で
培ったノウハウで
全業界のお悩みごとを
解決
IT&ビジネスサービス事業部
データサイエンスセンター
M.K チーフ 生命科学研究科出身
健康と生活の質を守る統計解析
#仕事内容 #統計解析の重要性市場で販売されている医薬品は、さまざまなデータに基づき、その有効性や安全性が確認されています。私が携わっているのは、この有効性・安全性を確認するために集めたデータをハンドリング(データの集計・分析・マスター化)し、解析する仕事です。統計解析の結果は、医薬品を承認する際や、医師・医療従事者が治療方針を立てる上で重要な情報源となります。人々の健康や生活の質向上にもつながっていくため、正確な仕事を常に心がけています。
判断の精度を上げるデータ整理
正確なデータ解析には、医薬品を服用した時に人体に表れる症状など多くのデータが必要となります。例えば、医師・医療従事者から収集したデータは“患者が熱を出した"という事実に対し、「発熱」「感冒」など異なる表現が混在しています。一つの事実に対する表現を整理したり、疾患名がもれているといった見落としを補ったりして初めて、データは活用できる状態になります。このように、統計解析の核となるデータを正しく、使える仕様に整えることがデータマネジメント担当者の仕事です。統計解析業務の遂行に際しては、解析で使用するデータを作成してくれるデータマネジメント担当者と統計解析担当者との密な連携も重要となります。データマネジメント担当者と常に連携を取り、データを整理したり、解析のクオリティを高めたりすることも統計解析担当者の重要な役割です。
理系の力が仕事のクオリティを高める
薬学や生物学の知識は、データを論理的に整理する場面において役立ちます。統計解析には、微積分をはじめ公式を用いた計算も必要となるため、数学が得意であれば、統計解析に対する理解は早まるでしょう。私は生物理系出身で統計学も学んでいたため、その学びを活かして仕事をしています。データマネジメント業務は、理系人材にとって自分の興味・関心を追求できる職場だと言えますが、文系出身の担当者ももちろん在籍しています。業務に必要な研修を完備しているので、文系の方も心配はいりません。現在私は、基礎疾患から難疾患まで、幅広い領域の医薬品開発に携わっています。医薬品が承認されれば、多くの方の生活がより良くなると確信できるだけに、細心の注意を払ってデータと向き合っています。こうした作業の先で、医薬品は承認を受けるわけですが、その知らせは何度聞いても嬉しいものです。
ノウハウを応用し、もっと社会のために
医薬品の統計解析で蓄積したノウハウを活かして、今後は医薬品以外の統計解析にも挑戦していきます。他業種が統計解析を行う目的は、その企業によってさまざまです。目的を叶えるためにどんなデータを活用したいのかをお客様にうかがった上で多数の解析手法を試す工程が必要となります。こうした苦労も、新しい挑戦には付き物です。根気強い継続で提案の幅を広げ、よりいっそうお客様や社会の役に立ちたいです。
1日のスケジュール
- 09:00
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業務開始 メール確認
- 10:00
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解析に使用するデータの内容を確認・チェック
- 12:00
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お昼休憩
- 12:50
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お客様との打合せ
- 14:00
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仕様書やデータベース定義書などを作成(統計解析業務)
- 15:00
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プログラミング
- 17:30
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1日を振り返り・明日対応することをまとめる
- 17:40
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業務終了
1日の場面
多岐にわたる医薬品開発業務とメーカーとのパートナーシップ
CRO(医薬品開発受託業務機関)の仕事では、データマネジメント業務や統計解析業務などから、1つの業務を担当することが一般的です。その点、当社では一人で複数の業務を担当できるため、医薬品開発においてより視野を広く持ち、業務を実施することが可能となります。親会社であるキッセイ薬品工業(株)から直々に仕事をご依頼いただくため、メーカーである製薬会社のパートナーとして医薬品開発に携われる点も、当社ならではの業務スタイルだと言えます。
統計解析・分析では統計解析ソフトやデータを可視化するための複数のBIツールがあるため、用途によって使い分けをしています。